現代法話研究会

獅子吼の会

真宗大谷派(東本願寺)大阪教区の有志結成した会です。真宗寺院を聞法の道場へと回復することを願い、法話を中心にすえ、聞法・学習を行っております。

獅子吼のコラム 2022/10/01

彼岸花に想う

7月に東本願寺に数日間いる機会がありました。ちょうど盂蘭盆会(7月)が本山で勤まる時期でした。本山の仏花はとても立派で圧倒される程です。その大きな仏花は立て替える時が決まっていて、大きな法要やご命日には必ず立て替えられます。両度ご命日(親鸞聖人のご命日毎月28日と前門首のご命日13日)もそうであり、両日とも逮夜の日に両堂御花総立替となります。7月は盂蘭盆会が14日から15日にかけて勤まります。前門首のお日中が勤まった後、すぐに盂蘭盆会の蓮の仏花へと立替えられます。両堂すべての仏花が、、、

あっというまに、立替えられた仏花が再び立替えられます。もったいないなぁというケチな心と本山やなぁという敬意が同居していました。

さて、秋の彼岸の時期です。彼岸花で仏花を立て、お荘厳しました。彼岸花は別名曼殊沙華とも言います。この時期田んぼのあぜ道でよく見かけます。なぜかというと、彼岸花の根には毒が含まれていて、モグラよけになるんだと、、、モグラが悪さをして田んぼの水がもれないようにと植えられているそうです。彼岸花の別名ではないですが、その特性から、『葉見ず 花見ず』とも言われます。多くの草花はまず葉っぱが芽吹いてから花を付けます。しかし、彼岸花はその逆で、先に花が咲いて、その花が枯れてから、葉っぱが出てきます。花と葉が出遇うことがないことから、こんなふうに呼ばれています。さみしい喩えです。

彼岸花は、あっという間に背が伸びて、何とも言えない妖艶な花を咲かせます。そしてそんなに日持ちもせずに、葉と出遇うことなく、しぼんでいきます。わざわざそんな儚い花を使わなくても、日持ちのいい菊の花を常時使えば、めんどうくさくなくていいやん、とも思います。仏花の立替えや花の差し替えはめんどうで手の掛かることです。でもこの時期を逃すと、彼岸花は、もうどこにもありません。菊の花は一年中ありますが、、、

日ごろの生活を振り返る時、もったいないから、めんどうだから、煩わしいから、と合理的にものごとを考えることが多くなりました。それも大事なことのひとつではあります。こうすれば、手間もお金もかからないと。一方で、私が出遇う大事な機械を失くしてしまっていることもあります。たった一日しか咲かない一日花もあります。この時を逃がしてしまうと出遇えないこともあります。

私たちの『いのち』を輝かせるものは、『出遇い』以外にないのではないでしょうか。本山の仏花や彼岸花のお荘厳は、出遇いを大切に、出遇いを逃がすな、と私の胸に投げかけてくるようです。

洲崎善範

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