2023 獅子吼の会・報恩講

会長のあいさつ

新年明けましておめでとうございます。ご参加いただきましたみなさまにおかれましては、年も改まって早々お忙しい中、また行動制限はないとはいえ新型コロナウィルス感染拡大第八波の中、「獅子吼の会報恩講」に足をお運びいただき誠にありがとうございました。

さて、この獅子吼の会は真宗大谷派大阪教区の有志で結成し、真宗寺院を聞法の道場へと回復することを願い、法話を中心にすえ、聞法・学習を行っています。その実践と発表の場として毎年の恒例行事としている「三夜連続法話の会」がありますが、「三夜」のように公にしているもの以外にも実は会として研鑽の場を設けており、会員のお寺の法要や定例法話を順番に受け持つというようなことも行っています。ところが、結成から約20年、有り難いことに会員が増えてまいりまして、そうした場になかなか順番が回ってこない。ですので、会内での機会を増やすよう努めつつ、同時に全く新たな場も創出しようではないか……というのが、この度の「獅子吼の会報恩講」を執り行うことになった二つある理由の一つです。

 ちなみに、年を越しての報恩講というのを大谷派大阪教区の寺院では見かけませんが、本願寺派の本山では毎年この時期、19日から16日にかけて報恩講が勤まります。これは旧歴と新暦の違いでして、親鸞聖人のご命日の弘長21128日は1263116日に当たることから、そのようにしておられるようです。

 というわけで、この相応しい時期に、理由のもう一つ、コロナ禍によって聞法の場に限らず、思いを伝え合ったり思いを確かめ合ったりする場が減ってしまった昨今だからこそ、そうした場の回復を願いまして公式行事を新たに設けさせていただきました。

なお、今年春には「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要」が勤まります。その意味を確かめる場としてもこの場はよい機会になったのではないかと思います。

 つらつらと申してまいりましたが、皆様と共に親鸞聖人の教えを確かめるご縁をいただけたことが何よりであったと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

会長 平野圭晋

正信偈 同朋奉賛をお勤めしました。

法話:森広樹

「仏法聞き難し 今すでに聞く」

たくさんのご来場まことにありがとうございました。